KCGグループは,より開かれた教育機関として地域のみなさまとの交流を図ろうと,2017年7~8月の土・日曜,京都コンピュータ学院 京都駅前校などを会場に,「KCGサマーフェスタ2017」(京都府および京都市教育委員会後援)を開催した。さまざまな催しに大勢の小中学生や地域住民のみなさまに参加していただいた。
「KCGサマーフェスタ」は,KCGグループの創立者で初代学院長の長谷川繁雄先生の命日である7月2日の「閑堂忌(かんどうき)」に合わせて毎年開催している。
人気音楽グループ「摩天楼オペラ」のキーボード担当で,京都情報大学院大学客員教授を務める彩雨さんによる講演会(KCGI公開講座としても開講)に,大勢の方にお越しいただいた。音楽は,その時代のテクノロジーの影響を大きく受けながら発展してきた。彩雨さんは,古典的な楽器・演奏機器から,コンピュータによるデジタルミュージックに至るまで,音楽にまつわるテクノロジーの歴史と未来をひも解いた。講演会は京都情報大学院大学東京サテライトにも配信された。
参加者たちは3Dメガネをかけて天文映像を見ながら,広大な宇宙を体感した。宇宙にはおおよそ1兆×1000億個ほどの星があるとされている。この無数の星々の1つが太陽であり,わたしたちは太陽の周りを回る地球上の小さな存在だ。参加者たちは,ワークショップを担当した京都情報大学院大学准教授の青木成一郎先生から説明を受けながら,果てしなく広がる宇宙に思いをはせていた。このワークショップは,京都大学大学院理学研究科附属天文台/天文普及プロジェクト室にご協力いただいた。
小学高学年児童を対象にした,毎年恒例の人気講座。マウスでの操作をメインにしたプログラミングを覚えながら,児童たちはゲーム作りに臨んだ。チャレンジしたのは,キャラクターが落ちてくるリンゴをつかまえるゲームの制作で,京都コンピュータ学院の教員や学生スタッフに教えてもらいながら,全員無事,ゲームを完成させ笑顔を見せていた。
KCGグループのCMの映像に合わせて,KCGのマスコットキャラクター「きょこたん」のセリフやナレーションを録音する「アフレコ」のリアル体験をした。京都コンピュータ学院 情報処理科IT声優コースの先生からセリフの発音や発声の指導を受けた後,京都駅前校内にある「デジタルサウンドスタジオ」を使用してスタジオの録音などアニメ制作のプロセスを楽しんだ。初めてのスタジオ収録ということで緊張気味だった参加者もいたが,ヘッドフォンを付けマイクに向かうと,みな堂々と「きょこたん」役を務め上げていた。保護者のみなさんは子どもの「勇姿」を映像や写真に収めていた。
KCGコンピュータミュージアムは,歴史的に貴重なコンピュータを数多く保管している。児童と保護者ら大勢の参加をいただき,ミュージアムに展示されている機器を見学しながら,コンピュータ発達の歴史を知るとともに,貴重な古いパソコンを実際に動かして,最新のパソコンと性能などを比べた。また,コンピュータの進化によって誕生したテレビゲームについて,その誕生と進化の歩みについても学んだ。
KCG京都駅前校コンサートホールを埋め尽くすほどの大勢の方々にご参加いただいた。
第1部はフルートカルテット,ピアノソロ,ソロと二重唱を楽しんだ。第2部はKCGグループのコーラスサークルU–Choirが日本語や英語,中国語などでビデオを収録しインターネットを通じて世界に発信している曲「君は花 僕は風」(シンガーソングライター・梅原司平氏が作詞・作曲)に参加者たちが挑戦。サークル顧問の葭村洋平さんから指導を受け,全員がステージに上がりコーラスをした。音響の良さで定評のある同ホールで,聴いて歌って,音楽を満喫していただいた。
参加者募集開始後,瞬く間に定員に達してしまう毎年恒例の人気ワークショップ。今年も大勢の子どもたちと保護者の方々に参加していただいた。マイコンを使った電子回路の仕組みと電子部品の役割を学びながら,専用のソフトウェアを使って作動する京都コンピュータ学院オリジナルの電子温度計作りに挑戦。京都コンピュータ学院エンジニアリング学系主任で洛北校教頭の久保田英司先生や学生スタッフが丁寧に指導した。完成品は夏休みの楽しい思い出とともに持ち帰っていただいた。このワークショップは京都市教育委員会および,みやこ子ども土曜塾との共催。