KCGや京都市,京都商工会議所,(株)ドーガなどでつくる実行委員会主催の「第23回CGアニメコンテスト~入選作品上映会」と「CGアニカップ 2011 日仏親善試合」が2011年10月1日,2日,KCG京都駅前校6階ホールで開かれた。全国から大勢のCG・アニメファンがKCGに集結。日本・フランスそれぞれのコンテストを勝ち抜いたアニメ作品の出来栄えを競うCGアニカップ「日・仏親善試合」では,日本がフランスを破り優勝,両国の対戦はこれで3年連続3回目だが,日本が3連覇を果たした形となった。
CGアニカップは,世界のアマチュアのCGアニメクリエイターが2~10分程度にまとめられた作品を持ち寄って国別にチームを組み,その出来栄えを競う団体戦。1チーム5作品で構成,柔道や剣道の団体戦と同じ方法で,「先鋒」から「大将」まで順に作品を披露,制作者がコメントを加える。3勝した方が勝利する。
今回の「日仏親善試合」では,日本側は「CGアニメコンテスト」で入賞した作品,フランス側はヨーロッパのデジタルコンテンツフェスティバル「e-magiciens」で選抜された作品が出場。両国ともクリエイターたちが自慢の作品を準備し,国の威信をかけ,勝利を勝ち取ろうと意欲満々で臨んだ。日本側は制作者自らが作品についてコメント,フランス側はビデオメッセージが流された。審査員はKCGIの江見圭司准教授ら5人が担当,それに加え会場の拍手の大きさで勝敗が決められる。力作ぞろいで審査員と会場の評価が分かれたケースもあったが,日本が4勝1敗で勝利した。
この後,中国の大ヒットアニメ「魁拔」監督の王 川氏(北京青青樹動漫科技有限公司会長)が「経済大国中国のアニメ戦略」と題して講演した。
1日の「第23回CGアニメコンテスト~入選作品上映会」では,アニカップの代表には届かなかったものの非常に優秀な作品を紹介,引き続き表彰式が行われた。同コンテストは個人制作のCGアニメ(パーソナルCGアニメ)を対象とした国内で最も伝統のある大会で,これまでに5000作品以上の応募があり,国内外で活躍するトップクリエイターを多数輩出している。