多彩なアート融合 2016ワールドツアー京都公演MUΣAショー
パフォーマンスとCG映像がステージ上で融合したショー
- 歌=ニッツァ・メラスKCGI教授
- ファッション=リサ・ヤマサキ氏
- ダンス=カナ・ミヤモト氏
- メイクアップ=ロシャー氏
- CG映像=キリル・コシックKCGI准教授
出演者のプロフィール
- ニッツァ・メラス(Nitza Melas)
多言語を操り,世界各地で聴衆を魅了してきたカナダ・モントリオール生まれのシンガーソングライター。各国でサーカスやミュージカルなどの公演を続けるエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリスト3人のうちのひとり。そのうち自らが作詞作曲した歌がシルク・ドゥ・ソレイユのショーに採用されたのは彼女のみで,事実上,同集団のトップ歌手といえる。歌,作詞作曲のみならず,グラフィックデザイン,プロモーション,販売まですべてをこなす。元ミュージシャンズ・インスティチュート講師,ロサンゼルスミュージックアワードワールドミュージック部門・ハリウッドミュージックアワードワールドミュージック部門・DEKAアワードなど受賞多数。SXL(エス・バイ・エル)やトヨタエスティマのCMソングや,アニメ・ゲームの声優等実績多数。2013年より京都情報大学院大学教授。
- リサ・ヤマサキ
日本でのサロン経験を経て渡米後1995年LAにてJ’s Hair Studio&Academy社を設立。日本人で初めての2015NAHA(North American Hairstyling Awards)Editorial Stylist of the Year受賞。日本人として初めて全米のヘアショーでゲストアーティストとしてメインステージに出演する。細部はすべて髪の毛で作りこまれ西海岸の大胆な感性と日本の細やかな技術をコラボレイトさせた作品はヘアーアートとして多くのアメリカ人を魅了し続けている。2016ロングビーチISSEメインステージ出演。2016ISSE Long Beach競技大会審査委員。2016ニューヨークIBSメインステージ出演。
- ロシャー(ROSHAR)
ニューヨークやLAを中心に活躍するマスターメイクアップアーティスト。幼少より絵画とファッションに興味を持ち15歳よりメイクを始める。雑誌,VOGUE,ELLE,GLAMOUR,ZINKなどのトップファション誌で活躍。Paris,Nikki Hilton姉妹,Kanye West,Kimora Lee Simmonsなどのハリウッドセレブや数々のMusic Videoのメイクを手がける。コスメブランドのMAKE UP FOREVER,COVER GIRLの講師やRUNWAY,Paul Mitchell, L’ Oréal,WellaでのメイクやNY,MIAMI FASHON WEEKを手がける。カナダ,モスクワ,ヨーロッパでも活躍するROSHARの感性とその繊細なるメイクは多くのプロを魅了してやまない。
- 宮本 佳奈
2歳半より福岡市内のバレエスタジオにてバレエを始める。15歳よりクラスにて,子供から初心者の指導に当たる。ソリストとして同バレエスタジオの公演に出演。高校生の頃からジャズダンスを始め,故Rei Aoo氏,故福岡加奈子氏に師事。1997年渡米Ken Dance Companyのメンバーとしてロサンゼルスを中心に全米各地の舞台に出演。ロサンゼルスタイムス紙には,Kenji Yamaguchi氏振付のソロパォーマンスを“上品に,悲しみが地表を漂い自己を探し続けるような心を掴むパフォーマンス”と賞賛される。現在ロサンゼルスを拠点に,バレエ講師として数々のスタジオでクラスを持つ。ダンサー/アシスタントディレクターとして,Kenji Yamaguchi氏のKenダンスカンパニーに所属しニューヨーク,ロサンゼルス,東京にて公演を行う。またプロジェクトとしてはKana’s Japan Relief Fundを2011年3月11日に立ち上げ,津波被害にあった仙台市へ植樹の為のチャリティー活動を行い現地の方々との交流を深めている。2013年よりLisa Yamasakiのショーの演出,振付を担当,ダンサーとしても全米,ジャパンツアーに出演。Lisa Yamasaki作品の世界観を見事に表現した演出は観客に多くの感動を与える。
2016年8月6日に開催した最新のMUΣAショーの模様。ニッツァ・メラス教授とアメリカで活躍する多彩なアーティストたちとのコラボレーションが実現し,これまでにない独創的なステージになった
京都情報大学院大学(KCGI)教授でシンガーソングライターそしてシルク・ドゥ・ソレイユのメインボーカリストのニッツァ・メラス氏がディレクターとボーカリストを務め,リサ・ヤマサキ氏とともに出演する「2016ワールドツアー」の京都公演MUΣA(ムーサ)ショーが2016年8月6日,京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校6階大ホールで開かれ,KCGグループの学生や一般の来場者が華麗な舞台芸術を楽しんだ。MUΣAショーはKCG創立50周年(2013年)を記念してニッツァ・メラス教授が制作したアルバム「MUΣA」の曲を,パフォーマンスや映像などともコラボレーションさせて披露する総合的な舞台芸術。MUΣAはギリシャ語で「女神」を意味する。2016年は1月に続いて2度目のショー開催になり,MUΣAのアルバムから8曲が演奏された。アルバム「MUΣA」はAmazon.co.jpから購入可能。「2016ワールドツアー」はカリフォルニアや日本各地で開催されている。
今回のショーでは,ニッツァ・メラス教授とアメリカで活躍する多彩なアーティストたちとのコラボレーションが実現し,これまでにない独創的なステージとなった。ロサンゼルスを中心に活動を続け,ヘア・アーティストとしてアメリカで高い評価を受けているリサ・ヤマサキ氏が参加して,MUΣAの曲にインスパイアされて創作した独創的なヘア・アートやコスチュームを披露してくれた。ステージ後方のスクリーンには,KCGIのキリル・コシック准教授が曲のイメージに合わせて制作したCGによる幻想的な映像が投影された。また,ダンスの振り付けは,福岡県出身で幼少時からダンスを習い始め,現在はロサンゼルスを拠点にダンス講師として活躍するカナ・ミヤモト氏が担当し,メイクアップは,ニューヨークやロサンゼルスを中心に活躍するマスターメイクアップアーティストのROSHAR氏が手掛けた。
歌とダンスの華麗なコラボレーション
ステージ上では,ニッツァ・メラス教授の歌を中心にして,アメリカで活躍するダンサーとモデルたちが,華麗で躍動的なダンスとパフォーマンスを繰り広げた。普通であれば楽屋裏で行う衣装の着付けを,パフォーマンスの一部としてステージ上で演出することで,なかなか目にすることのない一流アーティストの着付けのテクニックを,間近に見る機会となった。コスチュームのデザインは,日本での公演を意識して,仏陀やドラゴンなど,アジアのイメージを強く意識したものも取り入れられていた。「Moon Goddess」の楽曲では,花魁と羽織袴をイメージしたファッションに身を包んだ男女ペアのダンサーが,ステージ全体を使ったダイナミックな踊りを披露。続く「Sana」の楽曲では,ステージ後方で和服のファッションの着付けをしながら,その前方では,赤い和傘を小道具に活用したダンスが舞われ,西洋と東洋の文化を融合させたユニークな表現を見せてくれた。
和風のファッションも取り入れたダンス
西洋と東洋の文化を融合させたユニークな表現も随所に
NY,カリフォルニアでも開催されたワールドツアーのポスター
ショーの最後には,ヘア・アートやコスチュームを間近に見る機会が設けられた。学生たちはステージに上がって,モデルが身に付けているヘア・ピースやコスチューム,ネイルアートなどを目の当たりにし,プロ・アーティストの技術の高さと表現力に驚いていた。KCGグループでは今後もMUΣAショーを継続して,ニッツァ・メラス教授を中心に,ITを駆使したオリジナルな舞台芸術を創造していく。