私,ただ今ご紹介いただきました日本ユニシスの治良でございます。本日は京都コンピュータ学院創立25周年,本当におめでとうございます。また,情報処理技術者の教育に,非常に先取りした精神と熱い情熱でここまでひっぱって来られました学院長はじめ,関係者の皆様方のご努力,ご苦労に対し,敬服の念を感じておる次第でございます。
現代は高度情報化社会と言われております。この社会を支えておるのが,コンピュータであり,通信であるわけでございます。先程先生方からのコンピュータの歴史について少しお話がありましたけれど,もう少し,実社会においてどうであったかということを振り返ってみますと,まずアメリカにおきまして,エッカート博士,モークリー博士によりまして,昭和21年に電子計算機というものが生まれたわけでございますけれども,それをビジネスの世界に取り入れましたのが昭和25年,1950年,これはアメリカの人口統計局におきまして,国勢調査に利用したようでございます。ここでコンピュータの威力は大いに発揮されたということでございます。
わが国におきましてはどうだったかと言いますと,昭和30年,1955年に東京の証券取引所,及び野村証券にUNIVAC120という機械が入り,初めてビジネスの社会でコンピュータが使われ出しました。これは丁度今から33年前でございます。そういう意味からいきますと,現代,高度情報化社会と言われておりますけれど,まだ30年の歴史しかないわけでございます。その30年の歴史とコンピュータ学院の25年の歴史を考えてみますと,いかに京都コンピュータ学院の25年の歴史が重いかということを,私ひしひしと感じておるわけでございます。どうかこの非常に価値ある25年の歴史を武器にしていただきまして,今,花開こうとしております高度情報化社会の一つアキレス腱でございます情報技術者不足,この面の技術者の教育に今一歩,技術的にも精神的にもいい人材がこの学院から巣立っていかれるということを期待いたしまして,簡単でございますけれども,私の挨拶にかえさせていただきます。
本日は本当におめでとうございました。