1988年11月27日(日)左京区宝ヶ池の国立京都国際会館において,京都コンピュータ学院創立25周年を記念する式典と,校友大会が開催された。晴天に恵まれ,比叡山の紅葉が最も美しく映える日に,全国から校友(同窓生)の懐かしい顔が集まって来た。
まず,午前10時より,大会議場において,記念式典が行われた。その式次第を記すと,
1,学院長式辞
1,情報科学研究所長 上野季夫先生挨拶
1,祝辞
京都大学理学部教授宇宙物理学教室 小暮智一先生
京都大学工学部教授情報工学教室 萩原宏先生
日本ユニシス株式会社 関西支社 システム統括部長 治良隆弘様
株式会社東芝 京都支店長 神吉茂春様
日本電気株式会社 京都支社長 高野美広様
1,祝電披露
式は約1時間で終わり,10分間の休憩の後,記念講演が行われた。ペンシルバニア州立大学理学部,天文学教授で天文学科長を勤めておられる松島訓先生が,「国際化」について話をされた。なお,松島先生も学院長と同じく,京大理学部宇宙物理学教室のご出身であり,改めて京都コンピュータ学院と天文学との繋がりを再認識した卒業生も多かったと思われる。
ロビーには,第1期生の卒業記念写真や,TOSBAC-1100・HITAC-10などの,かつて実習に使われた懐かしいコンピュータの白黒写真も展示された。
午後1時より,同会館イベント・ホールにおいて,創立25周年記念校友大会が開かれた。各業界の方々や,高校の先生方百名余りを含め,総勢1800名余りの人で,広い会場も埋まってしまった。この大会開催にあたっては,学院の初期の卒業生達が大いに尽力されたが,記念すべき盛大な会となったことは喜ばしい限りである。
大会は,まず長谷川亘校友会会長の「世界の京都コンピュータ学院に」という勇ましい挨拶から始まった。昼食をとりながら,歓談が続く中,学院制作の最新ビデオが,各コーナーに設置された37インチテレビに流れる。5校からなる現在の学院の姿に,驚いた人達も多かっただろう。更に学院の行事としては画期的な,6人編成のバンドも入り,学院創成期頃の60年代ポップスが会場に流れると踊り出すものも出てきた。
最後に,特等ボストン校招待の抽選が行われ,会場は大いに盛り上がった。景品には来賓の方々より提供していただいた最新のパソコンなどがあり,思いがけず大きなお土産を持って帰ることになった人が続出した。
当日出席した卒業生は,北は北海道から,南は九州の鹿児島,沖縄まで35都道府県の広さにわたり,卒業年度では,69年に全日制が始まって以来の全ての年度の卒業生が出席した。