京都コンピュータ学院によるタイ国情報教育振興事業の一環として1990年7月23日から8月11日までの3週間,バンコック市内にある教育ミュージアムセンターでパソコン講習会が開かれた。受講者は寄贈パソコン設置校の教員たちで,チェン・マイ,スラート・タニ,コン・ケーンなどタイ全土の22都市からコンピュータ技術を学ぶために集まった。
今回,指導に当たったのは京都コンピュータ学院よりの派遣講師・学生16名(現地参加5名を含む)。
講習はBASICによる初歩的なプログラムの作成を通して,教員たちが自分の所属する教育機関で寄贈パソコンを使った授業ができるようになることを目標として行われた。
短期間の講習会であったが,受講者は皆熱心で最初の予定よりかなり高度な内容にまで及んだ。
今回参加した国際情報処理科の学生たちも当初,バンコックでの慣れない生活に戸惑いを見せていたが,講義の助手として活躍し国際交流の実りを肌で実感したようである。
最終日にはタイ国文部大臣が講習会場を訪問され,現地のマスコミも講習会の模様を取り上げるなど,このプロジェクトの有する意義が大きな反響を呼ぶなか,第1回バンコック講習会は参加者の胸に国際交流の感動を残して幕を閉じた。