KCGIは11月25日,韓国・国立済州大学校との間で,単位を互換しながら双方の学位が取得できるデュアルディグリープログラム(複数学位プログラム)を運営していくことで合意,協定書を交わした。協定は,日韓両国における高度なICT人材育成と両国の発展,さらにはアジア地域全体の振興にもつなげていくことが目的。
同日,国立済州大学校で調印式があり,KCGIの長谷川 亘 統括理事長・教授と,国立済州大学校の許 香珍総長が協定書にサインした。
デュアルディグリープログラムの運営では,インターネットによる遠隔講義システムを積極活用していく計画で,両大学の教育・研究部門の交流が一層進むことが期待される。
協定の特徴としては①韓国8国立大学の一つである国立済州大学校と日本の私立大学(専門職大学院大学)との協定締結である②双方で特定の研究科・専攻に限定することなく,双方の大学院で包括的に単位互換を行うという点で日本・韓国間で初の締結である―などが挙げられる。
協定に従って,2011年春には国立済州大学校より2名の学生が第一期留学生として来日する予定。
K C G I と国立済州大学校は2006年9月,ICT分野の教育・研究や相互の人的交流などを目的とした学術交流協定を結び,その後の2008年9月には,インターネット上で双方の学生が受講できる日韓サイバーキャンパス構築への合意書も交わしている。今回の協定締結は,所期の目的実現に向け大きく前進すると期待される。