京都情報大学院大学の授業のひとつである,「リーダーシップセオリー」のグループ活動で,特別養護老人ホーム美松苑を見学しました。
「リーダーシップセオリー」は京都情報大学院大学の必修科目で,さまざまなリーダー像について講義を受け,それを参考にグループ単位で活動計画を立てて実践していくものです。2011年度前期現在,各グループのメンバーは,日本人1~2名と留学生5名前後という構成になっており,この特長を生かして,さまざまな視点を持ち合わせた活動が期待されています。
私どものグループでは,鷲田が社会人で特別養護老人ホームに勤務していることを生かして,グループメンバーで老人ホームを訪問・見学することを計画しました。中国から来た留学生たちはもちろんのこと,日本人である橋川にとっても,初めてのことです。
2011年7月23日,鷲田が職員として受け入れる形で,橋川,李,胡が特別養護老人ホームを訪問しました。普段は同じ学生として接している鷲田がこの日は勤務中ということで,社会人としての一面を見ました。
まず,鷲田から,施設の概要と日本の高齢者福祉制度や現状の問題について簡単な説明を受け,館内を見学しました。建物は1992年築の本館と2011年5月にできた新館の二つに分かれており,それぞれを見学して設備の発達などを感じました。
浴室では,入所者や介護職員への負担が少ないように座ったままや寝たままで入ることができる風呂があることを初めて知りました。筆者3人は最新設備のすごさにただただ驚くばかりでした。
その後,留学生が車いすに乗ったことがないということで,実際に乗って体験しました。車いすに乗ってみると,操作が難しいことや押して介護する側も大変なことがわかります。また,車いすの空気入れと車輪やブレーキなど埃やゴミが溜まっているところの拭き掃除をしたり,入所者と話をしたり,音楽やレクリエーションなどをしたりする以外に,こういった地道なボランティア活動が大切なのだと学びました。
ITの勉強だけではなく,今後日本人,留学生も社会貢献ということを学んでおいたほうが,将来企業が社会貢献について考えるようになった折,こういった経験が役立つかもしれないと考え企画しました。異業種,異なった世代の方と交流することによって視野が広がることを期待しています。
限られた時間内での説明では留学生にはわかりづらかったと思います。でも実際の介護現場を見てもらうことにより「日本ではこんな仕事もあるんだ。」ということだけでも知ってもらえれば,帰国した折に新たなビジネスチャンスに発展するかもしれません。
日本も中国も高齢化社会を迎える中,この見学をきっかけに福祉の向上に貢献してもらえれば幸いです。
グループメンバーと一緒に老人ホームを見学すると,いろいろな感想が出ました。老人ホームでは入居者により安全で快適に,そして人間らしく暮らせるようにという雰囲気を感じました。また,スタッフの方の印象がとても良かったです。
介護についてもっと勉強した後にまた見学したいです。
山の奥にあった老人ホームは森に囲まれて空気の匂いがとても新鮮であるうえに,風景も美しいです。
老人ホームの入所者がどんな生活をしているか,そして学生としての自分達がそれに何かできる事があるかどうか,その答えを探すため,私たちのグループはそこを訪ねました。
私達はその施設のいろいろなところを見て,勉強になりました。入所者の生活を便利にするため,それに行動の不自由な方を手伝うため,この老人ホームにはたくさんの生活補助設備がありました。とくに部屋や食堂,風呂には老人ホーム特有の設備がありました。それぞれの設備の機能を知って,その便利さを想像して,日本の老人ホームの思いやりに感心しました。