KCGは2009年にIDCEの一環として,駐日マラウイ共和国大使館へ本学院で使用したデスクトップパソコン15台を寄贈,2011年4月,そのパソコンがマラウイ共和国のルチェンザ高校(Luchenza secondary school)に贈られ活用されているという報告を盛り込んだ感謝の手紙が,駐日マラウイ共和国大使館ルベン・ングウェニヤ特命全権大使から,KCGの長谷川靖子学院長宛に届いた。
届いた手紙によると,KCGからのコンピュータの寄贈によって480人以上の生徒が有益な情報にアクセスできるようになり,また学校経営がより効率的,能率的になったという。
パソコンの寄贈先であるルチェンザ高校のL.S.ランダニ校長からは「コンピュータが老朽化したため休講していたコンピュータの授業を再開することができた」との報告が寄せられた。
このコンピュータ寄贈が,KCG,ひいては日本とマラウイ共和国との懸け橋となり,友好関係を築くきっかけになることを願っている。
1989年にKCGが開始した発展途上国のコンピュータ教育支援を行うプロジェクト。本学院の中古パソコンを途上国に寄贈し,これを利用して,途上国のコンピュータ・リテラシー教育の開発・浸透を現地教育省・科学技術省との協力において図ろうとするボランタリー活動。パソコンの寄贈に併せ,研修生の受け入れ,専門家の派遣などを続けている。現在まで寄贈パソコン台数は3000台以上にのぼる。支援対象国はタイ,ガーナ,ポーランド,ケニア,ジンバブエ,ペルー,スリランカ,中国,ブルネイ,マラウイ,ナイジェリア,モンゴル,キルギス,ボスニア・ヘルツェゴビナ,エリトリア,タンザニア,ウガンダ,モザンビーク,サウジアラビア,メキシコ,ミャンマー,パプアニューギニアにニジェールを加え,合わせて23ヵ国に及ぶ。
2006年には,それらの活動が評価され,国連の専門機関の一つである財団法人日本ITU協会(国際電気通信連合)よりKCGの長谷川靖子学院長が「国際協力特別賞」を受賞した。パソコンを寄贈する際には,KCGの学生たちも清掃・梱包などのボランティアに参加し,国際協力の一翼を担っている。