※ITU(国際電気通信連合)は国連の専門組織です。
通信・放送国際協力フォーラム協議会と,財団法人・日本ITU協会(ITU:国際電気通信連合)による「通信・放送国際協力フォーラム」(総務省後援)が2006年,国際協力の日の10月6日,東京都千代田区の千代田放送会館で開かれ,京都コンピュータ学院の長谷川 靖子学院長が「国際協力特別賞」を受賞,長谷川学院長は受賞者を代表してあいさつに立ち「このボランタリー支援活動の成功は,相手国での信頼と友情の絆がキーとなった」と述べ,引き続きグローバルな活動を繰り広げていく決意を示した。
日本最初のコンピュータ教育機関として43年の歴史を刻んできた本学院は,最先端の教育を追求,展開する一方で,地球規模の情報文化創造に向けたグローバルな教育ネットワークの構築に努めてきた。それらの活動の中心的役割を果たしてきた長谷川学院長の今回の受賞は,KCGグループの取り組みが各界から高く評価されていることの証(あかし)だといえそうだ。
今回,特に評価を受けたのは,1989年から始めた海外コンピュータ教育支援活動(パソコンの大量寄贈と,現地教員養成を一体化した教育支援)だ。世界の国際貢献の中でも前例のないプロジェクトといえ,これまでに対象国は16ヵ国(2006年10月時点)に達し,各対象国において情報処理教育分野で画期的な教育革命を促した。本学院の使用済みパソコン約3000台が,発展途上国のコンピュータ教育振興のために甦り,本学院の持つパイオニア・スピリットは世界をフィールドに発揮されている。これにより長谷川学院長は,タイ・ガーナ・スリランカ・ペルー各国教育省などから表彰を受けている。
国際協力特別賞は,2001年に,従来の「国際協力賞」,「国際協力奨励賞」に加え,5年に一度の賞として設けられた。情報通信,放送および郵便の各分野において,国際協力に特に顕著な功績を挙げた個人または団体が対象で,本年度は長谷川学院長を含め3個人・団体が表彰を受けた。
長谷川 靖子学院長が「国際協力特別賞」を受賞したことを記念したピアノリサイタルが2006年11月21日夜,本学院京都駅前校6階ホールで開かれた。国際的ピアニストのパウル・グルダ氏がモーツァルトの名曲などを演奏し,訪れた人を魅了。
パウル氏は20世紀を代表する名ピアニスト,故フリードリヒ・グルダ氏の子息で,ピアノ演奏のほか作曲家などとしても世界的に活躍,さまざまなジャンルにまたがる調べをCD約20枚に残している。この日はモーツァルトのピアノソナタや,父が作曲した「プレイ・ピアノ・プレイ」など7曲を披露した。
本学院は本年度,ボスニア・ ヘルツェゴビナ,エリトリア,キルギス,ウガンダの4ヵ国にパソコン200台を寄贈し,海外コンピュータ教育支援活動をさらに拡大する計画で,会場で支援資金を募集。多くの方々から理解をいただいた。