京都コンピュータ学院では,1963年の創立以来,ロチェスター工科大学(RIT)・MIT・ハーバード大学・コロンビア大学など,米国諸大学との交流を続けてきました。インターネット黎明期の1989年からは,RITとの関係をさらに深め,同時に発展途上国を対象とした海外コンピュータ教育支援活動を開始し,各国政府・教育機関との歴史ある信頼関係に基づく,国際的なIT教育ネットワークを構築しています。
2000年には米国ニューヨーク市にKCGニューヨークオフィスを開設し,さらに2002年5月には,アジア地域におけるIT教育振興の拠点として,中国北京市の国家図書館内にKCG北京オフィスを開設しました。こうした活動の究極の目的は,ITの平和利用による人類全体の融和にあります。
京都コンピュータ学院の建学の理念は,コンピュータやインターネットなどの人類史変革の可能性を秘めた先進技術の平和利用です。今後も京都コンピュータ学院は,世界のIT教育のリーダーとして21世紀の世界平和に貢献するべく,さらなる活動を展開します。
京都コンピュータ学院(KCG)は,米国の工学系名門大学ロチェスター工科大学(RIT)と長年にわたる教育交流に基づき,1996年に姉妹校提携を結び,それぞれの利点を活かしながら,情報教育における最強の教育ネットワークを構築しています。
RIT(http://www.rit.edu/)は,1829年にニューヨーク州ロチェスター市に創立された大学で,"Alive, Dynamic and Vibrant" すなわち「生きた学問を学び,ダイナミックに活用し,広範囲に伝播させていく」ことを教育理念としています。社会のニーズに即応した研究・教育の活性化において,アメリカ伝統のプラグマティズムに基づく産学協同プロジェクトが展開されています。
KCGとRITの交流の歴史は,写真工学の権威であるロバート・B・クッシュナー教授(後に京都コンピュータ学園理事)をはじめとするRITの教授との交流が始まった1980年代に遡ります。その後,マルチメディア時代到来とともに,KCGが芸術系学科を設置した際にも,RIT芸術工学系教授陣のサポートを得て,カリキュラムを作成し,1995年からは,KCGの学生を対象として,「夏期RIT短期留学制度」が実現しました。こうした交流の実績をもとに,1996年3月,KCGとRITの間に姉妹校提携が結ばれました。
ついで,1998年,単位互換協定に基づき,RITの大学院IT専攻・SDM(Software Development & Management)専攻に編入可能な,「国際情報処理科RIT大学院修士課程留学コース」を設置しました。KCGは日本の専修学校としては初めて,大学院教育を行うこととなりました。2003年には,高卒のKCG入学者にRITへの学部編入の道を開く「情報処理科RIT留学コース」「メディア工学科RIT留学コース」を設置し,KCGとRITの絆はさらに強くなっています。
2002年5月,北京の国家図書館内にKCGのオフィスが開設されました。
ニューヨークではWTC崩壊後もスタッフが現地に残り,ITの平和利用のために活動しています。