Accumu ANIA京都大会・京都府情報産業協会 10周年記念大会

式典

京情協・長谷川 亘会長

ご来賓のみなさま,それに全国津々浦々,それに中国からもたくさんの方々に京都にお越しいただきました。厚く御礼申しあげます。京都府情報産業協会は認可を得てちょうど10年になります。この10年を振り返る日とするとともに,全情連の大会を併せて開催することができ,このうえない喜びです。今年は国内では東日本大震災が発生,世界情勢も混沌とし,あのウォール街でもデモが起こっていたり,ギリシャは混乱,ほかのいくつかの国々でも暴動が発生するなどしています。戦後60年といいますが,ひとつのサイクルが終わったような気配すらします。そのような中,これからの日本,これからの京都をどのように考え,生きていけばいいのか,ということをテーマに,今回の大会を構成させていただきました。今回の大会のメーンメッセージにも掲げましたが,言うまでもなく人間社会はご縁があってこそのものであり,その歴史の積み重ねの上に今があり,そして今のご縁こそが未来をつくっていくと思います。全情連大会が有意義なものになるよう,願ってやみません。

ANIA・中村 真規会長

ANIAの全国大会は今回で33回目になります。今回は京都府情報産業協会の10周年記念式典と併せて開催することができ,大変うれしく思います。来賓,そして多くの会員の方々に出席していただきました。ぜひこれからのANIAの進むべき方向,あり方について議論,ご指導いただければ幸いです。全国大会では加盟する各地の協会・団体が一同に集い,地域経済の活性化,地域のIT産業の発展のために何ができるか,また共通の悩みなどについて語り合う場であります。10月,クラウドコンピューティングの視察のため,ニューヨークを訪れました。クラウド時代になると,地方の情報関連産業は壊滅的な打撃を受けるのではないかと懸念していましたが,実際,現地で話を聞き,自らの経験と照らし合わせてみると,逆にたくさんのビジネスチャンスがあるな,と感じました。京都の古い寺を訪ねると,日本が歩んできた非常に長い歴史を目の当たりにします。先人たちが歩んできた決して平坦ではない厳しい道。われわれはその先端にいるのだと思います。ITというほんの小さい部分ではあるが,自分たちの役割をあらためて思い出し,情報産業発展のために努力していきたいと思います。

【来賓】

経済産業省 商務情報制作局地域情報化人材育成推進室・小林 信彦室長

全情連京都大会,京都府情報産業協会10周年記念式典の開催を心よりお慶び申しあげます。全情連は地域情報サービス発展のため各種事業を積極的に推進されています。今後さらなる発展と,経済産業省の政策へのご理解を引き続きお願いするところです。近年のクラウドコンピューティングの発展は目を見張るものがあります。従来の情報サービス産業のあり方を大きく変えるものではないかとも考えます。経済産業省は中小企業のIT経営やクラウドの利活用の促進,ITの人材育成などの事業を展開しています。これからも,みなさまと一緒になって,IT産業の推進に向け努力していきます。

総務省 情報流通行政局地域情報化推進室・西泉 彰雄室長

第33回全情連大会および京都府情報産業協会10周年式典の開催,まことにおめでとうございます。常日ごろから総務省行政にご理解いただき,心より御礼申しあげます。3月の東日本大震災は,大きな被害を引き起こしました。総務省としては適切な予算付けをしながら,一日でも早い復旧,復興に全力を挙げて取り組みたいと考えています。大災害が起きた際,ICTの必要性があらためて確認されました。省としてもICT利活用推進に向け,また地域情報プラットホームの整備による標準化を進めていきたい。そして地域の活性化,ビジネスチャンス創出につなげていきたいと思っています。

山田啓二 京都府知事

(代理:太田 昇 京都府副知事)

第33回全情連大会および京都府情報産業協会創立10周年式典の開催をお慶びいたしますとともに,全国から秋の深まるこの京都にお越しいただいた皆様を心より歓迎いたします。京都府情報産業協会におかれましては,府内のICT推進に尽力いただいています。ICTは私たちの日常生活に深く浸透し,産業や社会,文化などに大きな変革と影響を及ぼしていますとともに,少子高齢社会や低炭素社会実現への対応など現代社会が抱える課題を解決するために不可欠な存在となっています。情報産業の役割はますます高まっていくでしょう。府としても地域活性化のためICTの推進に積極的にかかわっていきたいと考えています。

門川大作 京都市長

(代理:細見 吉郎 京都市副市長)

間もなく1年のうちで最も美しい季節を迎える京都の地で,第33回全情連大会および京都府情報産業協会創立10周年式典が盛大に開催されることを心よりお慶びいたします。各地域の情報通信産業推進,インフラ整備などのため尽力されているみなさまに敬意を表しますとともに,心より歓迎いたします。技術革新により進展著しいICT業界においても,みなさま方は過去からの積み重ねを大切にしながら未来への発展を目指されています。その姿は,1200年の歴史が育んだ伝統的なモノづくりから,進取の精神に満ちた先端産業まで幅広い産業が息づく京都の街に重なります。みなさまと京都の縁(えにし)が結ばれることをまことにうれしく思います。