Accumu Vol.13

京都情報大学院大学 開学記念式典 学長挨拶

京都情報大学院大学 学長 萩原 宏

本日は皆様方大変お忙しい中，本学のために多数ご来場いただきまして，誠にありがとうございます。

さて，皆様方既にご存知の通り，昨年，「高度で専門的な職業能力を有する人材の養成」を目的とする専門職大学院制度が施行され，本学はこれに基づき情報系の専門職大学院の第一号として本年1月末に認可され，このたび開学いたしました。

専門職大学院の特色の一つは実務経験の豊富な教授を多数お迎えできることだと存じます。今までの大学では，学部を持たない大学院大学も含めまして，その教員は研究業績を中心にして選考されており，実務経験のある方が極めて少なかったと考えられております。従いまして，教育におきましても，研究面が重視されて，実際的な面が弱かったのではないかと思われます。

これに対しまして，本学においては学術的な面の教育と共に，産業界のニーズを取り入れ，実用的な，現実的な面を重視した教育を実施いたします。

一方，入学する学生について見ますと，大学を卒業したばかりの人の他に，すでに社会で活躍して，様々な経験を積んだいわゆる社会人も多数入学してまいります。出身大学における専攻分野の広がり，社会での経験の多様性などを考えますと，カリキュラムなど教育面で多くの工夫が必要となります。しかし，同時に様々な学歴，職歴の学生諸君の相互の切磋琢磨によりまして，他所では考えられないような素晴らしい教育効果を上げることができるのではないかと密かに期待しております。

本学が目的とするのは，情報関連分野において国際的に通用する高度で専門的な知識と能力を備え，企業における中核として活躍する人材を養成することであります。多種多様な教員と学生の協調によりまして，素晴らしい人材が育成され，社会に貢献することを望んでいる次第であります。

どうか，ご来場の皆様方におかれましても，温かいご支援を賜りますと共に，本学の発展と卒業生の活躍の様子を末永く見守ってくださいますことを切にお願い申しあげます。