桜花萬里映晴空 桜花万里,晴空に映じ,
飛雪紛々江上風 飛雪紛々たり,江上の風。
流水悠々逐春去 流水悠々として,春を逐ひて去(ゆ)く。
人間眞意在其中 人間(じんかん)の眞意,其の中に在り。
細雨濛々懶出門 細雨濛々として門を出ずるに懶(ものう)し。
小庭寂漠緑陰繁 小庭寂漠として緑陰繁(しげ)し。
焚香遣悶冥々裡 香を焚(た)き悶(もん)を遣(や)る冥々の裡,
閑坐敲詩至楽存 閑(しずか)に坐(ざ)し詩を敲(たた)けば至楽存す。
上記の肩書・経歴等はアキューム18号発刊当時のものです。