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Accumu Vol.6

不変埋蔵の原理と動的計画の科学

京都コンピュータ学院情報科学研究所所長 上野 季夫

不変埋蔵の原理に基いて希薄ガス体中における平行均一入射光線束の多重散乱が系統的に解析可能となった換言するとこの原理に基いて二点境界値問題が初期値問題として解析可能となった

更にこの理論は系同定及びフィルター論に拡張応用されて上記理論の一層の発展を伴った

かくて上記の系統的発展に基いてR.ベルマン博士により動的計画法が形成され近代自動制御理論に多大の貢献を与えた

他方彼の理論は米国保健省の援助の下で多年に亘り薬理動力学の名において区画モデルとして発展した特に癌化学療法の多区画モデルは彼の方法に依るところが多大であった

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上野 季夫
Sueo Ueno
  • 京都大学理学部卒
  • 理学博士
  • 宇宙物理学専攻
  • 元京都大学理学部教授
  • 元金沢工業大学教授
  • パリ天体物理学研究所及び米国航空宇宙局客員研究員
  • カリフォルニア大学ロサンジェルス校客員教授
  • 南カリフォルニア大学客員教授
  • マサチューセッツ州立大学客員教授
  • 現在京都大学名誉教授
  • 金沢工業大学名誉教授
  • 京都コンピュータ学院情報科学研究所所長

上記の肩書経歴等はアキューム2号発刊当時のものです