エンタテインメント・パッケージのデザイン・コンテストである第12回エンタテインメント パッケージ アワード(epa)にKCG芸術情報学科1年生の芝野泰典さんが入賞した。
同アワードでは今回,東日本大震災から1年を機に発売される「Feel The Earth」と題したCDアルバムのジャケットデザインが課題として出された。芝野さんの作品は世界の音楽をイメージし,いろいろな楽器を使って世界地図を描いたもの。また日本を赤いト音記号とし,震災からの復興にかける思いを表現した。
芝野さんは「入賞の知らせを聞いたときは『やったあ』と思いました」と感激の表情。「ぼくは映像に興味があるので,KCGで映像をしっかり学びたいです」と将来の夢を語った。
KCG情報コミュニケーション科を3月17日,優秀な成績で卒業した向原陽子さんが,資格試験SAP認定ソリューションコンサルタント ビジネスプロセス統合(通称TERP10)に合格した。この試験はドイツSAP社の開発したスタンダードな企業資源計画システムであるSAP ERP知識を全般的に問うもので,難関として知られている。
向原さんは京都大学工学部工業化学科を卒業後,KCG情報コミュニケーション科大卒者スキルアップコースに入学。以前からパソコンが好きだった向原さんは,プログラミングやデータベースを集中的に学んだ。TERP10は「コンピュータだけでなく,ビジネスの知識など覚えることが多く,自宅で朝から晩まで勉強していました」と言う。集中的な猛勉強の甲斐あって,見事1回目の受験で合格した。
大卒者スキルアップコースは,短期間でのスキルアップを目指す大学卒業者向けの1年コース。優秀な成績を収めた向原さんは,17日の卒業式でも学科の優秀賞に選ばれ,表彰された。
2012年4月に実施された経済産業省認定の情報処理技術者試験で難関・高度試験(スキルレベル4)のひとつ「プロジェクトマネージャ(PM)試験」に,KCGIの奥田茂人さん(2011年4月入学,KCGメディア情報学科卒)が合格した。奥田さんは「社会人時代の経験と合わせ,KCGIに入学後に論文の書き方を徹底的に学び,執筆を繰り返したことが合格につながったと思います。今後は実践に挑みたい」と話している。
情報処理技術者試験のレベル4には9つの専門分野試験があり,一般的に,分析力と知識が問われる「スペシャリスト系」試験に対し,「プロジェクトマネージャ試験」は「論文系」の試験と言われている。試験では,あるプロジェクトで起きた問題を解決する方策などを2時間で約3500文字にまとめるといった設題が出される。奥田さんはKCGI入学後,情報システム学会日本支部(NAIS:KCGI内に事務局)の論文集「NAIS journal」に投稿するなど論文作成能力を高め,初めての挑戦にして,見事合格を勝ち取った。
奥田さんはKCG卒業後,社会に出て約8年半,プログラマとして活躍。「キャリアアップを図りたい」との思いから仕事をやめ,KCGIに入学した。奥田さんは「社会人時代に,いくつかのプロジェクトには参画してきたが,事業全体を動かすマネージャの仕事にはあこがれていた。試験に合格し自信がついたので,今後は電子書籍に関するプロジェクトや,コンサルタント業務などに挑戦していきたい」と抱負を語っている。