京都コンピュータ学院などで構成するKCGグループは,四半世紀にわたって自動車整備士を養成・輩出してきた京都で最も伝統がある京都自動車専門学校を吸収合併した。同校の設置者を学校法人京都コンピュータ学園に変更する手続きが全て終了し,2014年7月1日付で京都自動車専門学校の設置者だった学校法人京都工業総合学園の清算が結了。同法人は解散した。
京都コンピュータ学院は,自動車のコンピュータ化が進むCar IT時代の到来を見据え,自動車・オートバイ関連の組込みシステムエンジニアを育成する日本最初の自動車制御学科(全日制2年)を2004年に新設。約10年にわたり自動車工学とITに精通した技術者を輩出してきた。
本格的な電気自動車(EV)時代を間近に控え,京都自動車専門学校はITや自動車制御も学べる最先端の自動車整備士養成学校として生まれ変わる。旧来の走行メカニズム等を中心とする教育に,KCG自動車制御学科のカリキュラムが加わり,これまで以上に自動車産業の中心を担うカーエンジニア育成の場として,業界関係者らから期待されている。
KCGグループは,今回の吸収合併を次なる50年へ踏み出すための取り組みの一つと位置付けている。