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Accumu Vol.19

日本初「コンピュータ博物館」構想―第二章―

  <インタビュー>教育,観光と共生する博物館を
  21世紀をより良く生きるための教養 ─実コンピュータ博物館
  コンピュータ実博物館への期待─夢の実現に向けて─
  「NEAC-2206」が情報処理技術遺産認定機器に
  支援の輪続々~引き続き協力を呼び掛け

財団法人設立し保存を 支援,協力呼び掛け

日本最古のコンピュータ教育機関で,創立以来45年以上の永きにわたって教育・実習・研究で使用してきた過去のコンピュータ等を保存している京都コンピュータ学院(KCG)は,「コンピュータ博物館」実現に向け着々と準備を進めている。KCGは「国内屈指の貴重なコレクションを有している」との理由で2009年に一般社団法人・情報処理学会から「分散コンピュータ博物館」の全国第一号認定を受けた。それを機にKCG京都駅前校には,同学会「情報処理技術遺産・認定機器」第一号の「TOSBAC-3400」や「OKITAC 4300C システム」などの機器が次々と運び込まれ,日本の高度成長を支えた技術を間近で知ることができる場として着々と整備,教育の場と共生している。

コンピュータ技術の急速な進化に伴い,情報処理機器の変遷も急。KCGでは十数年前から,次世代に継承すべき重要な意義を持つ技術や製品の保存と活用を図る必要があると認識し,博物館構想を温めてきた。KCGはこれまで,教育に活用した汎用コンピュータ,ミニコンピュータ,オフィスコンピュータ,パーソナルコンピュータ,周辺装置などを多数保存している。わが国が技術立国として今後も世界をリードしていくことが期待される今こそ,技術の歴史を顧みることができる博物館実現に向けて大きな一歩を踏み出す時だ。

KCGは京都駅前校を,わが国が誇る「コンピュータ博物館」として認可が得られるよう,また,運営のための財団法人設立が実現できるよう,国や京都府,京都市,学会・教育界・企業など関係者に支援と協力を呼び掛けている。

◇KCGでは「コンピュータ博物館」実現・整備・運営に対する寄付金,また歴史的にも貴重なコンピュータや関連資料(カタログやマニュアル,写真等)の寄贈を広く募集しています。詳しくは本誌「アキューム19号」91ページをご覧ください。