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Accumu 特集 学校連携

京都聖カタリナ高等学校

2008年4月に「普通科マルチメディアコース」を新設した京都聖カタリナ高等学校は,専修学校の力を借りてより実践的な最先端教育を展開していこうと,同年11月にKCGと学校間連携事業協定を結びKCG京都駅前校で調印式を実施,人材育成に向けた両校の末永い交流がスタートした。

2009年度からKCGの教員が高校に出向いてのデザイン関連を中心とした授業が始まり,2010年度は月,木,金曜の週3回,KCGの教員3人が,普通科マルチメディアコース2,3年生の科目「モデル化とシミュレーション」「ネットワークシステム」「情報実習」「課題研究」を担当した。

生徒たちは,もともとコンピュータに向き合うことが好きで「マルチメディアコース」に進学してきたということもあるが,授業態度は皆真剣で,かつ楽しみながら有意義な時間を過ごしている様子。CG検定の合格者も出るなど,成果は少しずつ表れてきている。さらには,生徒たちが地元南丹市のホームページ作りに携わったり,コンピュータを使い地元の南丹食品衛生協会のシンボルマークデザインに挑戦したりするなど,KCGとの連携により同校は「地域貢献」という新しい分野にも大きく踏み出している。


マルチメディアコースは歴史も浅く,高校の教諭が実践的な授業をしようにも限界があります。コンピュータ教育の充実のため,専修学校との連携を模索していた中,KCGに連携の相談をさせて頂きました。KCGは歴史があり規模も大きく,学校を見学させていただいた時に驚きました。連携を進めていく中,生徒たちは生き生きと最先端のコンピュータ技術に触れ,知識を備えており,その成長を日々感じております。また,KCGから来られる先生方からは,生徒だけでなく,教員も勉強させていただいています。


2010年度はAdobe Illustrator を使って,2年生はトランプのデザイン,3年生はすごろく作りをテーマに授業をしました。ソフトウェアの使い方を知ってもらうのも大事ですが,それよりも生徒のみなさんの自由な発想を大切にし,「コンピュータを使ったら○○ができるのでは?」と楽しく考えていただけるように努めました。活発な会話の中でユニークな意見が出てくると私自身も刺激を受けます。興味を持った生徒さんはぜひ,さらに進んだ,もっと広いコンピュータ技術・知識を学び,社会に羽ばたいていってほしいと願っています。



グラフィックスデザインに取り組む京都聖カタリナ高等学校の生徒たち。
KCGとの連携により「地域貢献」を目指していこうと頑張っている(いずれも同高校)

TOPICS

京都聖カタリナ高等学校との交流は,2007年9月,KCG主導により同校のコンピュータインフラを一新したのが始まり。「校内に情報教育用コンピュータシステムを導入したい。運用面も含めてKCGグループが持つ専門的な知識をお借りしたい」と相談が持ち掛けられ,KCGはそれを快諾した。その後,情報教育システム導入に関するサポートを続け,同校が新設した「普通科マルチメディアコース」の教育用設備を導入。KCG 側は,教員と生徒がともにシステムをスムーズに運用し,充実した授業ができるようになることを念頭に,授業管理支援ソフトウェア(Wingnet)や障害復旧支援ソフトウェアなどを組み入れた設備構築を実現させた。運用面のサポートは続いている。

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【所在地】京都府南丹市園部町美園町1-8
全世界に教育施設を持つ,聖ドミニコ宣教修道女会を母体とする学校法人聖カタリナ学園(本部・愛媛県)の一員として1951年(昭和26年)京都府南丹市に創設された。校訓は誠実・高潔・奉仕。普通科(フードカルチャー・マルチメディア・キッズコース),看護科(5年制),福祉科がある。