ヤンマー株式会社 中央研究所
エンジニアリング学系出身者を中心に卒業生13名が最先端技術開発に邁進中
ヤンマー株式会社(本社大阪)は,産業用ディーゼルエンジンや農業機械,建設機械,小型船舶,空調・発電システムなどの製造販売を手掛ける日本を代表する企業。その研究開発を支えるコアセンターが,滋賀県米原市に設置されている「中央研究所」だ。同研究所のメカトロニクス開発を担当する電子制御開発部と研究企画部には2020年初現在,京都コンピュータ学院(KCG)の卒業生13名が在籍して活躍,近年は洛北校(テクニカルカレッジ)のエンジニアリング学系出身者が多くを占める。同社が掲げるテクノロジーコンセプト「最大の豊かさを,最少の資源で実現する」を目指し,KCG卒業生たちは学生時代に身につけた技術と知識を礎に,さらにスキルを磨きながら持続可能な社会の実現に向けた技術開発に邁進している。
同じ中央研究所内でもスマートアシスト,エンジンのコントローラ,ソフトウェアプラットフォームなど,開発する担当は分かれるが,同窓生として集い,仕事のアドバイスをし合い,KCG時代の思い出話に花を咲かせることもあるという。「職場の雰囲気はとても良く,日々勉強を重ねながら最先端技術に向き合って頑張っています。人々の生活を豊かにするやりがいのある仕事。KCGの学生たちは技術と知識を貪欲に身につけ,IT業界に羽ばたいていってほしいです」と先輩たちはエールを送っている。
※2020年4月1日よりヤンマー株式会社は,ヤンマーホールディングス株式会社に組織再編されました。
2012年入社 自動車制御学科卒 立命館大学 理工学部 ロボティクス学科出身
ソフトウェアのプラットフォーム開発担当です。社内のエレクトロニクス部門を支える大事な仕事。責任を持って業務にあたっています。仕事では英語の壁に突き当たることが多いです。学生時代から意識しておいた方が良いかもしれません。大学ではロボット工学を勉強し,そのまま大学院へ進むことも考えたのですが,自動車制御をしっかりと学びたいと思いKCGに入学,実践的な技術を 得ることができ,自分の選択に誤りはなかったと思っています。
2015年入社 情報工学科卒 滋賀県立膳所高校出身
農機の工程試験を主に担当しています。PC上でシミュレーションし,製造環境の改善にも役立てる仕事です。会社はフレックス制で時間を自由に使うことができますし,雰囲気も良いのでのびのびと仕事をさせていただいています。今後は設計やソフト作成の仕事にも携わりたいと希望しています。社会人になると勉強をする時間がなかなか取れません。学生時代は勉強すること自体ももちろん大事ですが,自分に合う勉強のやり方を探しておくと良いかもしれません。
2016年入社 情報工学科卒 滋賀県立大津清陵高校出身
船舶や発電システムなどに関連するエンジンのコントローラ部分を担当しています。ソフトの追加や機能開発など新しい挑戦もさせてもらうようになり,とてもやりがいを感じています。ただそれだけ勉強しなければならないことが増えました。KCGではロボット製作など楽しみながら学べました。学生時代はソフトウェアの評価テストや仕様書作りをあまりやらなかったなあと感じています。実務ではとても大事になります。
2018年入社 情報工学科卒 京都府立朱雀高校出身
農機,建機,船舶などのスマートアシスト関連の開発を担当しています。お客さまにトラブルなく使って喜んでいただけるのは当然ですが,「とても便利になった」と言われるようなモノを作ることができるよう日々勉強を重ね,社内にいるKCGの先輩たちからアドバイスを受けながら努力していきたいです。学生の皆さんは,まず目標を定め,心折れることがあるかもしれませんがめげずに挑戦し続けてほしいです。
2018年入社 1993年 情報処理科卒 滋賀県立水口東高校出身
KCGを卒業後はプログラマとして就職しましたが,10年ほど前から農機の電子制御コントローラのソフトウェア開発を手掛けていた縁もあって今の会社に途中入社,引き続きプログラマとして頑張っています。技術はどんどん新しくなり,正直,何とか食らいついているといったところです。アンテナを高くし,勉強を続けて会社に,社会に貢献していきたいです。