KCGは,応用情報学科医療情報コース,医療事務学科の学生が受講する「医学・医療総論」,「臨床医学概論」の講義の一環として2019年6月6日,京都駅前校で,日本の救急医学・集中治療医学分野の第一人者である志馬伸朗(しめ・のぶあき)先生による「救急災害医療」の特別授業を実施した。
志馬先生は,日本の救急医学,集中治療医学分野の第一人者であり,京都府立医科大学附属病院,国立京都医療センターにて救急・集中医療分野の専門医として活躍され,現在,広島大学大学院救急集中治療医学教授かつ広島大学病院高度救命救急センター長を務めておられる。
講義は,過去にテレビ放映され話題となった医療ドラマの紹介から始まり,救命救急領域がER(救急医療),ICU(集中治療),DMAT(災害医療),病院前治療の領域に分類されること,救命医の仕事,救命救急センターと高度救命救急センターの違いなどをビデオやスライドを交えて,丁寧にわかりやすく説明された。また,救命の連鎖(通報→一次救命処置→二次救命処置と治療)では,第一発見者による一次救命処置(最初の10分間の蘇生処置)が最も重要であることを力説された。最後に,日本の救急医療の現状と問題について説明され,今後の日本の救急医療制度(特に高齢者の終末期救命医療)は国民全員で考え直す必要があるとの問題提起がされた。救急医療という私達にとっても身近で興味深い講義とあって,学生たちも真剣に聴き入った。