京都コンピュータ学院創立55周年,京都情報大学院大学創立15周年という記念すべき節目の年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げますとともに,本日,多数の皆様のご臨席のもと創立記念式典がこのように盛大に開催されましたことをお慶び申し上げます。
京都コンピュータ学院は,長谷川繁雄初代学院長と長谷川靖子現学院長により我が国初のコンピュータ教育機関として創設され,さらに,時代の要請に応じ,これも我が国初のICT分野の専門職大学院,「京都情報大学院大学」を設立されるなど,ICT教育界におけるパイオニアとして,今日のAI・IoT社会を人材育成面でリードされていることは,既に皆様方御承知のとおりでございます。
また,長谷川亘統括理事長におかれましては,一般社団法人京都府情報産業協会の会長や,一般社団法人日本IT団体連盟の代表理事に就任され,教育分野にとどまらず経済社会全般においても,ICTの普及・促進にご貢献されており,敬意を表する次第でございます。
さらに,京都府との包括協定による,地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の普及をはじめ,ゲームや映画等のクロスメディア展開による,産業の垣根を越えたイノベーション創出を目指して毎年開催している「KYOTO CMEX」にも多大なる御協力を賜り,改めて厚く御礼申し上げます。
さて,我が国は少子高齢化による人口減少時代に突入しており,生産年齢人口の減少による人材不足は深刻な課題であります。一方で,グローバル市場での競争が激化している中で,ものづくりの国際競争力強化には生産性の向上が喫緊の課題となっており,AI・IoTやロボットなどの最先端技術の活用が,社会の持続的な発展に大変重要であると考えております。
このような社会経済状況においては,最先端のICTやノウハウをマスターしたICT人材の育成が最重要課題であり,貴学院におかれましては,引き続き,京都における時代に即応した高度ICT人材の育成拠点としてますます御尽力賜りますよう,お願い申し上げます。
結びに当たり,京都コンピュータ学院並びに京都情報大学院大学のさらなる御発展と,関係の皆様の今後ますますの御活躍を祈念申し上げまして,私のお祝いの言葉とさせていただきます。