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Accumu 最新号・Vol.26-27

KCGでMUΣA Live Show開催

ニッツァ・メラス教授(シルク・ドゥ・ソレイユのメインボーカリスト)の歌
キリル・コシック教授が最新ICT駆使し3DCG

京都情報大学院大学(KCGI)の教授で,国際的なエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリストとしても活躍していたニッツァ・メラス先生がKCGIの学生とともにつくり上げた「MUΣA Live Show」が2019年10月29日,京都コンピュータ学院 京都駅前校・京都情報大学院大学 京都駅前サテライト6階大ホールで開かれ,多くの学生と招待客の方々が,優美な視覚効果に彩られたショーを楽しんだ。ニッツァ先生の実弟でミュージシャンであるジョン・メラス先生がパフォーマンスに参加し,コンピュータで構築・制御した音楽を伴奏。演出を担当したのは,数々のハリウッド映画のVFXを手がけたビジュアル・アーティストで,KCGI教授のキリル・コシック先生。最新ICTを駆使した3DCGの映像によるリアル・タイムのインタラクティブな空間の中,ニッツァ先生らが新曲を披露した。

CG投影が生み出す立体的な映像空間で熱唱するニッツァ・メラス先生CG投影が生み出す立体的な映像空間で熱唱するニッツァ・メラス先生

ショーの見どころは,ステージ上の演技とCG映像とのコラボレーション。ホール正面のスクリーンに加え,白布で覆われた左右の壁にも,3台のプロジェクターから投影された観客を取り囲む立体的な映像空間が出現した。学生の身体動作をAIに学習させ,キリル先生が制作した海中や宇宙空間,寺院などをイメージしたCGを背景に,学生の身体の動きとシンクロした鷹のCGや,特殊なアプリによって観客数名が手に持つスマートフォンの動きと連動した蝶のCGがスクリーン中を飛び回る中,ニッツァ先生らによる華麗なショーが展開された。

学生の身体の動きとシンクロした鷹のCG学生の身体の動きとシンクロした鷹のCG

文化教養行事である今回のショーは今年,KCGIで開講された集中講義「舞台芸術とIT」の集大成として企画された。学生の知性・感性を養うことを目的に開催している一流のアーティストによる音楽会・コンサートや伝統芸能鑑賞行事の一環。学生たちは授業を通じて最新のコンピュータミュージックの機器などに触れ,ショーの準備や演出に取り組んだ。ニッツァ先生から指導を受けながらリハーサルを何度も繰り返したほか,ホール内の設営も担った。

集中講義「舞台芸術とIT」は,ニッツァ先生とキリル先生を中心とした指導のもと,ITを駆使する舞台演出に精通した人材を育成する実践的な講義・授業。学生はショーを構成する個別の技能を学習するのはもちろん,「MUΣA Live Show」の企画と演出に参加することで,学んだ知識とスキルを実地に応用する総合的な学習体験も積むことができる。

終演後,技術と芸術の融合について講義するニッツァ先生,キリル先生,ジョン先生ら終演後,技術と芸術の融合について講義するニッツァ先生,キリル先生,ジョン先生ら
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